鯉の絵について
鯉は風水的に幸運を意味する魚です。魚が描かれている絵はたくさんありますが、その中でも最も多く描かれるている魚が、まさに鯉なんです。
鯉の絵には、さまざまな意味とそれぞれの由来があるんですが、なぜいろいろあるのかというと時期や身分などによって鯉が象徴する意味が違っていたからです。
今回は最も代表的な3種類の鯉の絵をご紹介したいと思います。
立身や出世を象徴する鯉の絵
鯉の絵の中で最も多く描かれているのが、この立身出世を象徴する登龍門と鯉の滝昇りの絵です。
両作品とも登龍門がテーマの絵ですが、絵の中で龍門を表現しているかしていないかによって少し違いがあります。
ざっくり区別してみると、登龍門に向かって鯉が滝に上がるシーンを表現した絵が鯉の滝昇りで、登龍門が具体的に描いて飛び越えるシーンを表現したのが登龍門の絵でということがわかります。
登龍門についての内容は、とても長くなってしまうので登龍門の意味と由来についての詳しい説明で詳しくご説明したいと思います。
富と栄華を象徴する鯉の絵
上記で紹介した登龍門と鯉の滝昇りが、主に当時の貴族や上流層などの立場を代弁する絵だとしたら、一般の民にとって鯉の絵は富を象徴する絵でした。
身分制がはっきりとしていた当時の状況で、民は官職に就いたり出世することに対しあまり関心がありませんでした。民の目的は、ひたすらお金を稼いで富み栄えることだけが目標でした。
当時の民は目を開けながら寝るという鯉の特性から、重要なものやお金を保管する金庫に安全を願い、鯉が彫られた錠前をよく使用しました。
このような伝統が続き、金庫を守る鯉は自然に富の象徴となったという説があります。
また、このように富を象徴する絵として9匹の魚の絵もあります。
この絵は中国語で九が久と発音が同じで、魚の発音が余るという意味の餘と発音が同じことに着目し、鯉九匹を掛け軸に描き「富と繁栄が続くこと」を願う意味としてたくさん飾られるようになりました。
愛情、多産などを象徴する鯉の絵
魚の生態的な特性と鯉の姿から、愛情、多産、夫婦を象徴する鯉の絵もあります。一度に多く子を産む魚の生態的な特性が多産を象徴し、過去には男性の生殖器を鯉に例えていたからです。
このような愛情をテーマにして描かれた絵を、相思相愛と呼びます。二匹の鯉を一緒に描かれているのが特徴ですが、主に夫婦の寝室によく飾られます。
鯉の絵についての紹介を終えて
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