牡丹と芍薬の違いと見分け方(2018)

春から初夏へと移り変わる4〜5月に大きく華やかな花を咲かせる「花の王」牡丹は、昔から富を象徴するものとされ珍重されてきました。

特に赤い花びらと黄色い花のしべの鮮やかなコントラストは、華やかさの極みと言えます。観賞用として選び抜かれた品種の中には何枚もの花びらが重なって咲く品種もあり、白く咲くものもあります。

このような牡丹と間違えやすいほど似ている花があります。それは芍薬 (しゃくやく)です。花のかたちや開花時期、全体的な見た目が非常に似ているからです。英語では、牡丹と芍薬を別々に区別しないで両方ともPeonyと呼ばれるほど似ています。

さらに、芍薬の根に牡丹の茎を接つぎ木する方法が広く知られているほど、牡丹と芍薬は密接な関係なのです。牡丹と芍薬は果たしてどんな違いがあり、どのように見分けることができるのでしょうか?

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牡丹 Source: Tong +

牡丹と芍薬の主な違い

牡丹は花王、富貴花などのさまざまな名前で呼ばれ、芍薬と似ている木だという意味で木芍薬とも呼ばれることもあります。

牡丹と芍薬は両方ともボタン科に属する植物ですが、牡丹は落葉低木で芍薬は多生草です。木である牡丹は枝の端から新芽が出ますが、草である芍薬は土の中から赤い芽が出ます。

木である牡丹とは違い芍薬は球根ひとつから複数の茎が出てまっすぐ伸びた姿をしており、冬になると木である牡丹は葉が落ちて枝だけ残りますが、草である芍薬は茎が枯れて根だけが残ります。牡丹は通常2~3m程度まで育ち、芍薬は、60cm程度まで育ちます。

開花時期の違い

牡丹が4月〜5月、だいたいゴールデンウィーク頃に咲きますが、芍薬は5〜6月に咲きます。しかし最近は、気候変動によって同時に花を咲かせることも多いです。

牡丹と芍薬の花の形が似ていて改良種も非常に多いので、時期の違いだけでは正確に見分けることは難しいです。

 

花や葉の違い

まず、牡丹と芍薬がまだ花が咲く前の状態であれば、花のつぼみから違いを見つけることができています。牡丹の花のつぼみはバラの花のように先が尖っていますが、芍薬の花のつぼみは丸い形です。

もし花が咲いた後の状態であれば、花や葉からでも違いを見つけることができます。牡丹はツヤがなく丸くて平たい葉の羽状複葉ですが、芍薬はツヤがあり丸みの帯びた細長い3つの葉が集まっている二回三出複葉です。

そして牡丹は雌しべと雄しべの違いがはっきりしているので、赤い花びらと黄色い花のしべの鮮やかなコントラストは華やかさの極みと表現されます。

一方で芍薬は3〜5本の雌しべがたくさんの黄色い雌しべを包んでいて、牡丹よりもコントラストが鮮明でではありません。

 

 

大きさと高さの違い

牡丹は木であるため、最大2mまで高く育ちます。一方、芍薬は最大60cmまで育ち、牡丹と比べて高さが低いです。

通常、牡丹の方が芍薬よりも花の大きさは大きいですが、最近では改良種がとても多いので逆に牡丹の方が小さい場合もよくあります

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左:牡丹 右:芍薬
Source: Tong +

 

牡丹と芍薬を簡単に見分ける方法

牡丹と芍薬は花を鑑賞するために、選び抜かれた観賞用のための新しい品種が絶えず作られている花なので、牡丹と芍薬の区別がますます難しくなっています。しかし牡丹は木であり、芍薬は草だという大きな違いがあります。

植物は大きく木本と草本、すなわち木と草に分けることができます。牡丹は秋に葉を落とし枝や幹はそのまま残ったまま冬を越す木ですが、芍薬は冬になると茎が枯れなくなる草です。

多年草である芍薬は土の中で根の状態で冬を越した後、翌年再び芽出して春から初夏に近付くと赤く鮮やかな花を咲かせます。見た目は似ていますが、根本にはこのように大きな違いがあります。もし地面から咲いていたら芍薬で、木から咲いていたら牡丹だと思えばいいでしょう!

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