登竜門とは?
登竜門は、中国の故事に由来する立身と出世を表す言葉です。
登竜門は主に絵に多く描かれ、一般的に成功を願い運勢や運命を変えたいという望みが込められた絵だと解釈されています。
過去には、絵に加えて歌や詩としても表現がされていましたが、現在は登竜門の故事をもとに描かれた絵がほとんどです。
前回さまざまな鯉の絵についてご紹介したのに続き、今回は登竜門について詳しくご紹介したいと思います。
登竜門の意味は?
登竜門は2つの意味で解釈することができます。1つ目は「龍門」に登ること、2つ目は「龍で登っていく門」という意味があります。
現代でもこの2つの意味が混ざって使われていますが、一般的に登竜門は成功を意味します。
過去にはただ官職に就くことを成功したと表現していましたが、今の時代は良い大学に入学した、
大企業に就職した、選挙に当選した、会社が成長したなど、色々な意味の「成功」があるので、自分が望むことに合わせて解釈する場合が多いです。
成功を意味するということで、最近では風水の一環として登竜門の絵を家庭で飾ったり、お財布に入れて持ち歩く人も多く増えてきています。
登竜門の由来
登竜門は、中国の後漢書という故事の中で初めて登場します。当時、中国は政治的に混乱した状況でしたが、その中で心が清らかな李膺という官僚がいました。
政治的に彼から推薦された若い官僚たちはこれを光栄に思い「李膺の推薦を受けることは龍門を登るのと同じだ」と例えました。
「龍門とは中国の黄河の上流にある峡谷のことですが、川の流れが非常に激しいので龍門の下には、多くの鯉が龍門を登りれずに集まっていました。
なのでもし鯉が龍門を登りきったら、龍に変わって空に昇るという伝説がありました。」
このような伝説により、李膺の推薦を受けることは鯉が龍門を登ったことであり、これにより出世することを魚(若い官僚)が龍(出世)になったと象徴的に表しているんです。
激しい川の流れをかきわけて登る鯉の姿は、まるで現実の困難を克服し解決しようとする人間の人生と似ています。
登竜門についての説明を終えて
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