鯉の滝登りとは?意味、由来と絵画について(2019年)

鯉の滝登りは、おそらく最も広く知られていることわざの一つです。

もしこれをご存じないとしても、有名チェーン店の商号や公募展、あるいは予備校の商号などによく使われる登竜門という言葉は、一度は聞いたことがあるかと思われます。

今回は鯉の滝登りの由来から意味、現代ではどのように使用されているかについて詳しくご紹介したいと思います。

鯉の滝登りの由来

鯉の滝登りは、昔の中国の後漢書にその基盤を置いています。昔、中国の後漢時代では王の世話をする宦官の力が大きくなりすぎたため、宦官の不正腐敗が深刻でした。

当時管理人イウンは、腐敗した宦官はいなくならなければならないが、民が快適に生きることができる世界を作ることができると考え、生涯を誠実に生きながら腐敗宦官と向かい合いました。

宦官の母艦で刑務所に閉じ込められたりもしましたが、イウンは最終的に、現代の警察本部長の役職に上がることになり、みんなが気軽に乗り出そうとしないような仕事を一つずつ処理していき、イウンの名前は全国に広く広がり始めました。

結局は「天下の模範はイウンだ」という言葉が生まれるほど若い役人たちから尊敬されますが、鯉の滝登りは、このようなイウンの一代記を描いた李膺傳にて、初めて登場することになります。

李膺傳には、実際に士有其容者名為登龍門と表現されており、これは役人として彼の推薦を受ける人を名づけて登竜門と呼んだとしています。

このような李膺傳を分かりやすく解釈した注解では、これに関してさらに詳しく述べています。イウンの推薦を登竜門と比べた理由は、中国に伝わる伝説に基づいています。

中国の黄河

中国の黄河上流峡谷には龍門という急流が流れる峡谷がありましたが、水の流れが非常に荒く、下には多くの鯉が龍門を越えることができないまま集まっていました。

そこで、もし鯉が龍門を超えれば、龍に変わり天に昇ると信じていました。(これは現代で登竜門または鯉の滝登りと呼ばれることと同じ意味をもっています。 )

鯉の滝登りの意味

鯉の滝登りは鯉が荒い峡谷である龍門を登ると龍になるように、人もすべての難関と苦難を乗り越えると、最終的には立身と出世の道に上がることができるということを意味します。

滝をさかのぼり龍門を登るまでの過程に重点を置くことと、龍門を飛び越える行為の二つに分けて解釈したりもしますが、結局は立身と出世を象徴しているという点は同じです。

これは似たような逸話がある日本、韓国、中国、ベトナムなど殆どの国でも同じです。

現代においての鯉の滝登りは?

昔はただ官職に就くことだけが一番の成功だと考えられていました。現代では公務員になることが成功であるとも考えられますが、さらに様々な意味の「成功」が生まれました。

例えば、いい大学に合格したり、大企業に入社、選挙に当選したり、会社の株式市場の上場など、人によってさまざまな意味の「成功」があるからです。

そのため現代の鯉の滝登りは主に、難関を通過し成功することを意味しています。

鯉の滝登りの絵

昔、登竜門や鯉の滝登りは絵とともに歌と詩でも多く表現されていました。しかし現代ではほとんどが、絵のみでの表現となっています。

絵ではどのように解釈するかによって様々な姿で表現されますが、鯉が躍ねる姿を表現した絵は躍鯉図と呼び、鯉を蓮の花とともに表現した絵は蓮鯉図と呼ばれます。

鯉の滝登りの絵

龍になるという意味を強調するために如意宝珠を描き入れる場合もあるほど、非常に多様です。

鯉の滝登りが成功を意味するだけに、最近は風水の一環として鯉の絵を家庭や仕事場、飲食店に飾ったり、財布に入れて歩く人も増えている傾向にあります。

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